コウキシンの向こう側

三十路女のつれづれ日常フォトエッセイ

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拝啓

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手紙を書いた。便箋を選び、筆を選び、何を書こうかその人のことを考え文字にしたためる。デジタルに慣れたいま、間違っても消せないし、あぁ、このことも書けばよかったと多々もどかしくなった。しかし、厳選された文字達だからこそメールよりも電話よりも思いはこもると思った。本当の気持ちというのは言葉より文字に起こしたほうが本音を伝えられると前に言われたことを思い出した。昔々から伝わるそのめんどくさい手法を今だに大切にしているにはそれなりの理由があるんだ。切手を貼って相手の笑顔を想像し、赤いポストに想いを託した。